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『爆弾低気圧』

今日の夕方、爆弾低気圧がくるという。

急激な発達を遂げて、等圧線がぐるぐる巻きになるという。


ここ何年かで、ゲリラ豪雨やら、爆弾低気圧やら天気はえぐいほどの凶暴さが増幅され、駆り立てられている。

狐の嫁入りやらお天気雨やらの牧歌的な風情は、微塵も見当たらない。




子どもらが、公園の噴水の周りを、ただ友達の車輪と背中を追いかけて回っていた。

爆弾低気圧のように、等圧線を描きながら、妙な圧を持って。

男の子特有の、意味もなく動きまわる衝動に任せて、ぐるぐる回っていた。


ちいさな男の子から、長靴と傘と服を奪ったトラが木の周りをぐるぐるまわってバターになってしまい、最後にはパンケーキになって焼かれて喰われてしまうほどではないが、水のマニ車を回す、風の馬にでもなったように、ぐるぐるぐるぐる回っていた。


男がじっと見ていた。

競技用の自転車に乗って。

前車輪だけで走ったり、回ったりしながら。

一人で。

ぐるぐるその場を回っていた。

黒いBMXは、男の身体の延長のように、四肢を拡張された、死ぬ前の昆虫のように、檻もないのに狂ったように動きまわる赤い帽子を被らされたマスクをつけた熊のように、その場をぐるぐる回っていた。


子どもたちは、帰る時間になったので、横で一人で回っている男のことは気にもせずに、休日の公園でマラソンをしている人のマラソンコースに踊り出て、今度は自転車競技のように、一列になって、風を切って走りだした。


先頭を走っていた子どもの前に、さっきの男が立ちふさがった。

子どもたちは、何がおこったか、分からなかった。

なぎ倒され、急激に圧をかけられ、首を締め付けられている先頭の子どもだけは、わかっていた。


爆弾低気圧がやってきた。

目の前が回り始めた。

家に帰り着けるだろうか。と。















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by akikomichi | 2015-10-01 21:03 | 詩小説 | Comments(0)

いすとイス

いすがなかった
からだをそとからかいほうするいすが

イスがあった
うちとそとからほうかいさせるイスが

すわれるいすはうちのなかでもからだをたすけ
うごきだすともみほぐすことさえできるが

すわれないイスはうちでもそとでもからだをこわし
うごきだすとものこころさえこわしつづける

いすはしゅうだんになると
だんらんになるが

イスはしゅうだんになると
こんらんになる

いすがほしかった
ずっとすわっていたいにんげんのようないすがほしかった

イスはほしがらない
ずっといすわることはしないようだがもえるみずはほしがった

いすはてづくりでもきせいひんでも
せんとうのような ただぬくもりがあればいいが

イスはてづくりでもきせいひんでもなく
こっきょうもこくせきもなく ただせんとうする











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by akikomichi | 2015-09-28 04:21 | 詩小説 | Comments(0)

中沢啓さんは伊藤比呂美さんのともだちなのだろうから
にほんじんがさんふらんしすこでへいとされるとした
おこるのだろうか
きいてみたい
だいあろーぐできるのだろうか
ともだちのことはしらないのだろうか
だいあろーぐできるのだろうか
きいてみたい
だいあろーぐできるのだろうか
きいてみたい
あなたのほんいがどのようなものなのか
きいてみたい





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by akikomichi | 2015-09-23 14:02 | 詩小説 | Comments(0)

民主党は日本のがんとなった 
東日本大震災の前後から馬脚を現していた
反対するだけ
何も考えず
考えさせないために安保反対とだけ連呼する
ワンフレーズ詐欺師たち
ただ反対するだけに成り下がった
税金泥棒である
福岡の民主党の議員が韓国系基督教徒のものから支援されていた事実もあり
日本を貶めることにだけ
日本から税金を垂れ流すことだけは
素早いのに疑問を持ったのは
間違いなく
民主党が日本国民のことなど何も考えていないということに
気づいたからである
民主党は消えるべきである
安保に反対しているものは
「市民」だという
日本国民でない市民だという
日本国民を踏みつけるために
外国から支援を受けている団体もいるなら
日本を滅ぼすために外国から支援を受けているならば
日本人はそれを自覚し
目覚めなければ
もっと厳しい時代になるであろう
今目覚めないといけない
安保は必要である
日本は今も巧妙に占領されているが
もっと別の利権から生殺しされるなら
今のほうがまだましかもしれない
今でも しているものを担ぎあげているものも
信用出来ない
裏で繋がっているから
福岡の韓国系基督教の牧師とつながっているものは
日本のためには動かない
のはわかっているから
その息子と言われているが頭のしこまれた若者の組織も信用しない
だまされてはいけない
彼らは日本のための安保を潰すための団体である
他所の国のししゃだから
日本のことなどどうでもいい
日本無力化のためのししゃだから


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by akikomichi | 2015-09-17 07:16 | 詩小説 | Comments(0)

あるいてもあるいてもセントラルパーク。

ちょっとした真夏に、岩盤浴するなら、セントラルパークがいい。

軽く何家族かは一緒に天然の岩盤浴が楽しめる。

ただし、岩に辿り着ければの話。

岩まで遠く、湖はなお。

しかし、湖まできたら、生き返る。

風が吹くから。

なんとはなく丸いつくりの美術館を目指していた。

意外と小さいのに驚く。

セントラルパークを歩いたからだ。

それから。

灯の灯るアパートまで歩いた。

その前に、偶然立ち寄ったほかの美術館で婦人のアートを見ていた。

あのはしごを登ればyesと描かれたやつ。

noだったら、死ななかった。

幻聴のだぶるふぁんたじいがほっつきあるいていた。







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by akikomichi | 2015-08-29 19:01 | 詩小説 | Comments(0)

大鴉

大鴉はありますか。

こじゃれた本屋に立ち寄った。

poeの詩が読みたかったのだ。

生憎、なくなったようです。

こぎれいな店員さんが言った。

ゴドーならあった。

ここに来る前にも。

円になって朗読会をしている店の名前がそうだった。

順番がくるのを待つしかなかったのだが。

待てずに、ここまできたのだった。



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by akikomichi | 2015-08-29 18:46 | 詩小説 | Comments(0)

マダム・タッソー日和

マダム・タッソー日和だったので、蝋人形館に行った。

あんた、ニューヨークチケット持ってるかい。

優先的にチケットが買えるんだぜ。

とは言われなかったが、優待チケットを買っている団体に先を越された。

蝋人形よりも、スパイーダーマンの4Dしか眼中にない、お子様連れではあるが、急ぐこともないので気長に並んだ。

まずは、最上階のキングコングに掴まれることからはじめよう。

それから、永遠に動かない、にこやかな歴代大統領に合い、ガンジーと一緒に杖をもった。

死ぬか生きるか考えて苦い顔になっているようなヘミングウェイの横に座り本を読み、死んでしまったルー・リードに歌詞は見ながら歌うものだよねと話し、ジャニスの長椅子で、実はあなたが死んだのが確か25歳くらいだったと思うが、あなたの死にそうな歌を知ってから25歳あたりが怖かったのだと告白した。

いよいよ、クライマックスのスパイーダーマンの4D。

アメコミ天国に紛れ込んだ、我々は、きっとくる。きっとくる。きっとくると思っていた。


外にでると、やっぱりきた。

セサミストリートのきぐるみ集団。

一緒ににこやかに写真を撮ろうぜ。

とは言われなかったが、我々は肩をグット抑えられ、身動きがとれない、金縛り状態であった。

さっきも出ていたアベンジャーズの人に、十ドルよこせと地団駄踏まれた。

子供相手に、大人げないヒーローだぜ。

とは言わなかったが。

おっかないストリート。



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by akikomichi | 2015-08-29 18:18 | 詩小説 | Comments(0)

ラ・ママを探して

我々は、ラ・ママを探していた。

オフオフオフオフブロードウェイにたつ心持ちで。

あと、何ブロック。

ロックフェラー広場の前にあった、レゴショップに置いてあった小さなブロックのことではなく。

あと何通り跨いで歩けばいいのだろうか。

道行く人に訪ねては、立ち止まり、ラ・ママを目指して歩いた。

小さなラ・ママは突然目の前に飛び込んできた。

昨日まで、インドの舞踏をやっていたらしい。

今日はないよ。

と、そこに座っていた、にいさんに言われた。

寺山の地獄めぐりを頼りにここまできたが。

オフというよりアウトであった。



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by akikomichi | 2015-08-29 17:49 | 詩小説 | Comments(0)

自由の女神

自由の女神が見たいというので、我々は、自由の女神を目指して、フリーのフェリーに乗り込んだ。

一時間に一度、自由の女神を遠くから眺める為に、多くのものがゲートに集まっていた。

まるで、子宮内の卵子を目指す精子のように、わらわらと船に入っていくのだ。

もちろん、目指したいのは女神の胎内なのだが、あまりに遠く、眺めるだけの、ちょっとした女神ストーカー気分を味わった。

手出しはしない。

安全な我々。

女神は、微笑んでいるようで憂いを帯びているようにも見えたのは、すこしの年季と塩害からか、色あせたガラスに阻まれているのもあるが、遠くにいることの、想像の範囲を出るものではなかった。

ずっと、手を上げて、インドの修行者のように、何をか待っているようでもあった。

確かに、その手をあげる自由はあっても、下げる自由はないのだった。

潮の流れは摩天楼から遠ざかり、我々を乗せて、向こう岸まで運んでくれた。


自由の女神、爆破予告があったと知ったのは、帰ってからしばらくしてのことだった。

我々ではない、どこかの真のストーカーのしでかしたことだ。


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by akikomichi | 2015-08-29 17:35 | 詩小説 | Comments(0)

国連前

国連前に来たのは夕方のことである。

アムトラックで四時間余りを過ごしてやってきた我々は、疲れ果てていたが、夕食を探し、あてもなく、異国の街を歩いていたのだった。

3ブロックほど、歩いただろうか、突然、国連前に行き着いた。

ちょっと、小高いところから、国連の腰辺りを見ているような。

国連本部の足元には、旗をはためかすためのポールが顔のない胴体のように虚しく並んでいた。

国連前の一息。

真下には階段があり、ちょっとした木々が茂っていた。

よく見ると、黒い鞄が木陰に置いてあった。

誰かの置き忘れたものにしては、でかすぎる。

あの中に、奪われたものが入っているのか、それともすっからかんなのかは分からないが。

もしかして、つるされることもなく、なくした顔がそろって入っているのかもしれない。

などと思いながら、カバンの中身を確かめることもなく、そこを立ち去った。





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by akikomichi | 2015-08-29 17:14 | 詩小説 | Comments(0)