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「杉皮葺の家の魂」

杉皮葺の家の近くを散歩していた。
蛍が魂のようにたゆたっていた。
蛍の魂は、きえゆくから美しいのだろうかと思いながらも。
小さな光の粒のような魂の明滅にぼーっとしていた。

今日、西加奈子さんの「まく子」を読んだ。
「永遠」に生きながらえてしまうという宇宙人。
持て余す永遠をどうすればいいかわからない宇宙人は、地球に永遠を放棄するか続けるか判断しにやってきたという。
何かを「まく」のが大好きな宇宙人。水をまく。石をまく。
小さな永遠から大きな永遠になっていくことがわかって、多分、思いの塊、魂もまいて帰って行った。という話。

杉皮葺の家を大切にされていたおばあちゃんの魂のような淡い蛍の光が家の方に帰って行った。
こっちにおいでと言ってくれたようで、嬉しかった。

このうちに住ませてもらうことになるかもしれないので、ご挨拶にやってきたのだ。
ここを愛した魂もまた一緒にいられますように。



by akikomichi | 2019-06-17 23:57 | 詩小説 | Comments(0)

「鋏の伝授」

親方の手術も成功し順調そうで良かったです。

お顔を拝見して、大丈夫と確信しましたが、養生されてください。

その後、親方の弟さんの奥さんにお会いし、前にあげると言ってくださっていた、親方の弟さんが使っていた親方の師匠の形見の鋏もいただく。

ありがたいことです。とても嬉しく、大切に使わせていただきます。

今日も鋏を研いで、明日の切れ味を楽しみにしています。

しゃく、しゃくっと杉皮の切れる味のある音が大好きです。

by akikomichi | 2019-06-16 21:57 | 詩小説 | Comments(0)

「仲間」

今日は現場付近で雨が降る予想になっていたので、日田の作業場で、竹や杉皮の積み下ろしや、茅や麦わらの元打ちを作っていた。

作業場の仕事は、今まで根を詰めすぎて、黙々とやることが多かったが、今日は仲間の原田さんと伊藤さんとせがれとともに手は動かしつつも、楽しく和気あいあいと話しながらの作業であった。

冗談が言い合える仲間がいてくれることに感謝した。

本当に、人生をより良く、充実させていけるのは、いい仲間がいることが大切だと思った。
せがれにロープの縛り方や力の入れ方?など丁寧に教えてくれたり、包み隠さない、損得のない、そのまんまの生身の男子トークが殊の外、面白かった。

いい兄貴たちがいてくれて、せがれは幸せである。

私も心が穏やかで楽しく平和になれて、本当にありがたかった。

働き方を考える意味でも、今日は、いい日であった。

仲間と和気あいあいとできる仕事こそ、いい仕事になっていくと信じることができる日であった。

親方や上村さんは、経営者の立場から見える景色も違っているのかもしれないが、お二人とも働きすぎて体を壊さないほどタフではあるが、親方もお年のせいか、体質のせいか、脱腸で入院されたり、体のあちこちが痛むというお二方なので、無理ばかりせず、体をいたわって、いただきたい。

我々も、もちろん、力の限り働いているので、メリハリをつけるためにも、休養も大切にしていけたらと思った。

いい仕事にも、いい人生にもなるように。

これからも、よろしくお願いいたします。


by akikomichi | 2019-06-15 04:13 | 詩小説 | Comments(0)

「はこぼれ」

五時間もとがないと元には戻らない 

刃こぼれができた 

私の中にも あなたの中にも きっと

落としてしまったものはどうしようもないが

集中していたからしょうがないが

人のもの 自分のものではないものだから

すみません 

が そこの人

ばちがいなばかりがっがりな

かしこまりましたというもの言いはやめて

人のものでも 自分のものでもないものだから

その言の葉こぼれ



by akikomichi | 2019-06-13 00:51 | 詩小説 | Comments(0)

やついフェス

https://natalie.mu/music/news/333890

久しぶりに、フェスも行きたいなあ。

好きな人も、たくさんいらっしゃり、むっちゃ楽しそう。

姪っ子の志帆ちゃんもまた出させていただいて、何より、嬉しい。

by akikomichi | 2019-06-02 12:15 | 詩小説 | Comments(0)

茅葺の未来

朝の現場への移動はバスで、その車中でのこと。
親方がせがれに、

絵を描くことが好きなら、僕に描いて見せて。

とおっしゃった。

親方の、親心というより、祖父心でせがれのあらゆるところを育ててくださろうというお心が、誠にありがたく、本当にここいられる喜びを心から感じていた。

京都から、今の現場の亀井の別荘まで、中野親方が来てくださり、ご挨拶もできて、中野親方の息子さんもいずれ茅葺職人さんになってくれるということで、将来の希望がまた一つ増えて、一緒に育っていけたら、これほど嬉しいことはないと思われた。
古民家はもちろんのこと、神社仏閣、あの桂離宮の中の茅葺の屋根も手がけておられるという親方のお話は面白く、勉強になる一方で、お話の節々で、これからの茅葺の建物がなくなってしまうことに、危機感を持たれておられたのを思うと、全国の茅葺職人が一丸となって、大切に大切に守っていけたら、これほど、嬉しいことはないと思われた。

伝統を残すという意味でも、そこに住み続けて楽しんでいる方々の古民家はもちろんのこと、亀の井別荘などのおもてなしの場所や食の舞台の久山の茅の屋さん、歴史の舞台ともなったせごどんのいた家や古今伝授の間、太宰府の宮司さんの家、人吉の国の宝の神社の屋根など、吉野ケ里や逆葺屋根だった弥生の村、板付遺跡の竪穴住居なども想像をかきたてる意味において面白く、神社仏閣関係の落ち着きと趣のある茅葺の姿は美しく、皇室などの関係の建物などもその歴史を背負って生き続けているという意味においては、やはり普通の民家と変わりなく平等に、大切な生き続けて欲しい屋根なのであり、茅葺屋根の補修なども、できることならなくさないでほしいと思われた。



by akikomichi | 2019-06-02 11:50 | 詩小説 | Comments(0)