咸宜園

咸宜園の補修。

定期的なスパンで補修することによって、そのものを保ち続けることができるということ
は確かなことである。

穴が開くとするならば、その穴にさし茅をさすやり方があるということ。

アバカで程よく束ねた茅で穴を埋めつつ、その周りにも長めの茅と短い茅を絡めるようにさしていき、ほめ板で叩いては整え、余分なものをそぎ落としてはハサミで整えていく。

歯に穴が空いたら、そこに銀歯を入れるような。かてい。


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by akikomichi | 2018-09-14 21:49 | 詩小説 | Comments(0)

向日葵(ひぐるま)


水の中 太陽探す 夢を見し 
  起き抜けに咲く 一本の向日葵(ひぐるま)

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by akikomichi | 2018-09-10 23:05 | 短歌 | Comments(0)

「水切り」

道路側の面、水切り三段目。
妻側、しゅうぎをつけてもらい、水切り三段目手前。
長よしを一番ほこ竹で押さえていく。
足場が狭く、水切りの軒下の方に頭を入れることもままならず、足場をずらして軒下に入って作業を行う。
からすで引き出して、軒叩きなどで叩いていく途中まで作業が進んだ。
水切り三段目を少しだけ整えさせていただき、毎日、新しい何かを教えていただけることに感謝している。
怪我から回復して、命もまだ幸い繋がっているだけでも感謝なのであるが、さらに、この仕事をさせていただけることに、心から感謝しつつ、幸せをかみしめている。


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by akikomichi | 2018-09-10 20:04 | 詩小説 | Comments(0)

「さっそくのみんのす」

さっそくのみんのすとの遭遇があった。

小城羊羹の店舗に、その耳はあった。

しかも、12個も。

親方は全くもって魔除け的だよね。

と仰っていた。

馬の耳は、茅をトタンで覆っていた。

ピンとはねた、聞き耳。

生きている茅葺。

「怪獣はささやく」パトリックネス著 シヴォーンダウト原案
の、木の怪獣を思い出していた。

見方によって、立場によって変わる真実の物語を。
私の真実は、あなたの真実ではないとしても。
それは、誰かにとっての真実であるのだというような物語を。
私の真実は、目の前にあり、心の中にもあるのだというような。

今にも、動き出しそうな、茅葺の屋根を見ながら、いろいろな思いがよぎった。





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by akikomichi | 2018-09-07 19:36 | 詩小説 | Comments(0)


その人の声が聞こえるだけでいいような気持ちにさせてくれるような。
闇ではなくて、気恥ずかしくも、朝の光を感じられるように。


https://www.youtube.com/watch?v=6Rp4xvOzHUI


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by akikomichi | 2018-09-07 04:36 | 詩小説 | Comments(0)

「茅葺の耳は馬の耳」

「みんのす」は猫耳のようなものが付いている茅葺屋根のことだと上村さんが教えてくださった。
本当は、馬の耳をモチーフにしているということで、みんのすの「す」は穴のことだという。

王様の耳はロバの耳、茅葺の耳は馬の耳。


今の現場が佐賀の鹿島なので、そういう話になったのもあるが、みんのすは、佐賀に多い作りらしく、ぜひとも耳のある茅葺を見てみたいので、みんのすを佐賀で探してみようと思った。

この鹿島の現場の茅葺屋根も、個性的で、コノジに曲がったくど造りと呼ばれるものの部位はあるけれども、そこから、増殖していろんな方面に伸びていったようで、谷がやたらと多く、複雑系の作りで、混沌としたものではあるけれども、収まりきれないような、自由さがはじけているようでいいものだった。まだ、出来上がるまで先は長いが、どう仕上げていくか、楽しみである。

宿の近くに高校があるのだが、緩やかな坂道を登っていると、茅葺のお家があった、

城下町のような、石畳の道は人通りは少ないが、虫の音が響き、川も流れていた。

茅葺があるところが好きなのは、そういったことを肌で感じることができる場所にあることが多いからだと思うが、偶然、宿のテレビで見た土を使った屋根の上に芝生を生やしている家や、低過庵という建物を考案した建築家の方のお話を思い出していた。

確か、土は、なんでも吸収する。という話をされていたのが印象に残っている。

合間合間に縄文土器風に手作りした焼き物を作っている方の話もあって、やっぱり土に草、茅葺はいい。

縄文からこのかた、変わらず手を使ったものの原始的な喜びに浸っていられる根っこを見つけた気がした。

まっこと、馬の耳の穴かっぽじいて聞いておきたいことであった。





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by akikomichi | 2018-09-07 04:03 | 詩小説 | Comments(0)