2016年 06月 17日 ( 3 )
2016年 06月 17日
『茅葺屋根の下にて』
しっとり雨も降りしきり。
風が流れる土間の上。
茣蓙を敷いては車座で。
赤米 黒米 木の器。
だご汁すすり ゆずごしょう。
軒先き吊るした玉ねぎと大蒜の束揺らす風。
紫陽花 石蕗 雨すすり。
いきてる事の静けさよ。
心地よさにも洗剤の入らぬ暮らしの水入らず。
ふんどし一丁くださいな。
いったん木綿のバリ島の柄の古布柔らかく。
風を通して 縛られず ふんどし仲間と語らいて。
2016年 06月 17日
ミントとレモンバームと稲の苗
2016年 06月 17日
『土と雨と草と稲』
土の上に柔らかな雨。
鎌を持ち草を刈り。
土を掘り白い根を掘り。
穴を穿ち一つだけ稲を植える。
苗床に小さな瑠璃色の虫と雨粒。
かえるが土から浮かぶ。
稲には産毛が生えている。
幼子の背中に残る柔らかい産毛。
棘はない。産毛がある。
大地に生え変わり生き始めた稲。
並んでいく。
植えているものは横一列縦一列に並びたくなかったものたち。
稲はそれでも並んでいく。
雨に包まれ並んでいく。