人気ブログランキング | 話題のタグを見る

秋月

秋月の武家屋敷久野邸の茅葺屋根の葺き替えもいよいよ終わりに近づいてきた。

名残惜しいのは秋月で出会った方々である。

武家屋敷の管理をされている井上さんご夫婦を始め、現場監督の菊池さんには大変お世話になったのはもちろん、人としてそのまんまで接して頂き、すのままで関わっていただけたことに心から感謝している。

武家屋敷の祖先の方々とご縁のある久光製薬の会社の方々も、熱心に、愛着を持って、茅葺を見守ってくださり、ありがたかった。

また、近所の古美術商の方たちも、面白く、癖のある、味のある方々ばかりであった。

徐福伝説の話をしたり、釣りの話をしたり、古墳の話をしたり、尽きることない話で、すっかり皆さんと仲良しになれた。

友達が迎えに来てくれるまで待っている間、ふらりと立ち寄った角打ちのできる酒屋さんで、近所の方々と遠野物語の話をしたり、秋月物語という映画の話を聞いたり、語り合えたのは貴重な体験であった。

蕎麦屋のご主人、奥さんがたも美味しい蕎麦や蒸し雑煮などでほっこりさせていただいた。

人との出会いが濃密で、人と出会えて、いろいろ心が自由になれた。


茅葺の屋根を作る前に、一人の人間として、幸せであった。

屋根を作れる喜びもまた、噛み締めて。

どこまでもどこまでも成長し続けたい。

打ち上げをしていただき、肉を屠る。

上村先生、ごちそうさまでした。

頑張った、皆さん、お疲れ様でした。

いろいろ、激突もあったけれども、こうして本気で怒ったり泣いたりできるのもありがたいことと思えてきた。

日々、勉強、日々、精進。

心は自由なままに。

2月に秋月はお祭りが目白押しのようで、その時に遊びにおいでと井上さんがおっしゃってくれたので、楽しみがまた増えた。


尊敬する秋月の歌うたいのくらっちさんが歌っていた、

ベストとは言えないが、最善のことを尽くしたいな

というフレーズが頭の奥深くで、ずっと鳴り続けているようで、これからも、その心意気でやっていきたい。





by akikomichi | 2019-12-14 23:47 | 詩小説 | Comments(0)