「蛍 ふたたび」

今日もまた蛍を見た。

仕事帰り、みんなでラーメンをいただいた後のこと。

作業場についた頃、三日月のほの暗い中、蛍が木の上をゆうるりと、とんでいた。

作業場で見た蛍は初めてだった。

山と川と木の緑がかった魂のようなものが浮かんでは消えていくのを見ていた。


亡くなった先輩の魂も、安らかでありますようにと、心のどこかで思う。


ふと、今日、古茅の上にちょこんと細くてすっきりとした緑がかった若そうな蛇がいたのを思い出していた。

目があったが、ピクとも動かない。

古茅がいるので、ちょいとすまんね。と下の茅を動かすと、スススウと動いて茅と茅の隙間にいなくなった。


湯布院のとある宿の庭にある茅葺のお屋根を改修しているのだが、この前はすっぽんが雨上がりには茅のお屋根の方までやってきていたが、蛇はお初であった。


生き物にあうと、言葉は交わさないのだが、心がじわりとやわらかい方に動き出すようで、一瞬であっても、一日を意味のある、魂のようなものの深いところを覗き込むような日に変えていくようで、気もちが和んでいく。

それでかどうか。

ラーメンが特別にうまかった。

せいめいのやくどーというものか。









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by akikomichi | 2018-06-17 21:26 | 詩小説 | Comments(0)