「蛍」

蛍を毎日のように見ていた。


大山の蛍祭りに行ってきた。

友人のご家族も一緒に。

太鼓の音に間に合って祭りを堪能する。

いつも人と会う方が珍しいのに、人で賑わっていた。

そこであった元同僚が、運動会にもこんなに人いないですよ。

と話していた。

蛍は川の方をゆうるりと飛んでいた。


前津江にも、山があって、川があって、田んぼがあって、蛍がおった。

茅葺屋根の二階建てのお家のそばまで散歩していると蛍がゆるりと飛んでいた。

蛍と川と茅葺は近しいところにいつもある。

一匹の蛍を連れて部屋に戻った。

柱のところで、山から滲み出てきた緑づいた魂のようなものが、ついたり消えたりする。

部屋をくらくして、そのまま眠りについた。

次の日も蛍は、部屋にいた。

窓から、外に出した。

山の魂のようなものは、ほの暗い山に帰って行った。



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by akikomichi | 2018-06-14 19:40 | 詩小説 | Comments(0)