2016年 11月 25日
「漁火光柱」
【図解:漁火光柱の原理】
サーチライトのようなこの光の柱の正体は、「漁火光柱」(いさりびこうちゅう)という珍しい気象現象。2015年にも下関で観測され、話題となりました。上空の空気がある特定条件のもとで冷え、水蒸気が凍って六角板状や六角柱状などの形をした氷晶となった場合に、強い光がそれらの氷晶に反射して柱状に見えるのだそうです。
この現象は、その他にも天候などさまざまな気象条件がそろった時しか見ることができないため、年に一度見られるか見られないかの希少なものなんだとか。また、光柱は光の真上に位置しているよう見えますが、実際にはもっと手前に存在しているそうです。
なお、昨夜はこの現象に遭遇した多数の人がSNSへ投稿。函館地方だけでなく、津軽海峡でも漁火光柱が見られたようです。撮影時の条件の違いなどで、光の色が違うのも興味深いです。