2015年 11月 01日
駅近くの駐車場にて
ゲートの故障で修理している人がいた
線路のない踏切みたいに
雨だけが通りすぎていた
われわれも通りすぎようとしたところ
曇った眼鏡の目の前にリンボーダンスをしろとばかりに赤と白の棒が降りてきた
故障のせいではない
できるかどうか試されていたのだ
これを通り抜けるのだ
ゲートは車を遮断し
人は頭ごなしにくぐり抜け
われわれは無償の空間を担保した
定期券を買うには遅すぎた時
われわれは小雨の降る中
駅に向かって
通りぬけもせず家に戻るのだ
by akikomichi
| 2015-11-01 22:57
| 詩
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