2015年 05月 29日
中国進出に自制促す=EPA、年内合意で一致—日EU首脳
http://jp.wsj.com/articles/JJ11153761179558094435517276451560732942915
安倍晋三首相と欧州連合(EU)のトゥスク大統領、ユンケル欧州委員長による定期首脳協議が29日午後、首相官邸で開かれ、海洋進出を強める中国に自制を促していくことで一致した。協議後に発表した共同声明に「力による威嚇を含む一方的な行動を控えることを強く求める」との文言を盛り込んだ。一方、日EU間で交渉中の経済連携協定(EPA)について、年内合意を目指すことを共同声明に明記した。
日EUの定期首脳協議は、昨年のトゥスク、ユンケル両氏の就任後初めて。
協議後の共同記者発表で、首相は「EUとの連携を一層深め、共に指導的な役割を引き続き果たしていきたい」と述べた。これに対し、トゥスク氏は「歴史を理解し、以前の敵が共同して取り組むことが平和と安定と繁栄につながる」と応じた。
中国の動きに関し、声明は「東シナ海・南シナ海の状況を引き続き注視し、現状を変更し緊張を高めるあらゆる一方的行動を懸念している」と表明した。
[時事通信社]