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69回目の原爆忌

 被爆地・広島は6日、69回目の原爆忌を迎えた。

 広島市中区の平和記念公園では平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が開かれ、約4万5000人の参列者が犠牲者を悼んだ。松井一実市長は平和宣言で、被爆者の高齢化が進んでいることに触れ、被爆体験と核兵器廃絶への思いを共有する重要性を訴えた。

 式典は1971年以来43年ぶりに雨が降る中で開かれた。被爆者や遺族代表、安倍首相のほか、核保有国の米、英、仏、露など68か国と欧州連合(EU)代表部の代表らが出席した。米国はキャロライン・ケネディ駐日大使(56)が初めて参列した。駐日米大使は2010年から3度参列しており、今回が4度目。

 原爆投下時刻の午前8時15分に遺族代表らが「平和の鐘」をつくと、参列者全員が黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 平和宣言で松井市長は、被爆者4人の体験談を紹介。「あまりにも凄絶せいぜつな体験ゆえに過去を多く語らなかった人々が、年老いた今、少しずつ話し始めている。ヒロシマ・ナガサキの悲劇を繰り返さないため、被爆者と共に伝え、考え、行動しましょう」と呼びかけた。また、核保有国の代表者らに被爆地を早期訪問するよう求めた。

 この後、こども代表の市立尾長小6年牟田悠一郎君(11)と市立牛田小6年田村怜子さん(11)が「平和への誓い」を読み上げた。

 安倍首相はあいさつで、来年が被爆から70年の節目であることを踏まえ、「核兵器のない世界を実現する取り組みをさらに進める」と表明。昨年12月の原爆症の認定基準緩和について、多くの人が認定されるよう努力すると誓った。



by akikomichi | 2014-08-08 00:53 | 日記 | Comments(0)