2014年 08月 08日
69回目の原爆忌
被爆地・広島は6日、69回目の原爆忌を迎えた。
広島市中区の平和記念公園では平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が開かれ、約4万5000人の参列者が犠牲者を悼んだ。松井一実市長は平和宣言で、被爆者の高齢化が進んでいることに触れ、被爆体験と核兵器廃絶への思いを共有する重要性を訴えた。
式典は1971年以来43年ぶりに雨が降る中で開かれた。被爆者や遺族代表、安倍首相のほか、核保有国の米、英、仏、露など68か国と欧州連合(EU)代表部の代表らが出席した。米国はキャロライン・ケネディ駐日大使(56)が初めて参列した。駐日米大使は2010年から3度参列しており、今回が4度目。
原爆投下時刻の午前8時15分に遺族代表らが「平和の鐘」をつくと、参列者全員が黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。
平和宣言で松井市長は、被爆者4人の体験談を紹介。「あまりにも
この後、こども代表の市立尾長小6年牟田悠一郎君(11)と市立牛田小6年田村怜子さん(11)が「平和への誓い」を読み上げた。
安倍首相はあいさつで、来年が被爆から70年の節目であることを踏まえ、「核兵器のない世界を実現する取り組みをさらに進める」と表明。昨年12月の原爆症の認定基準緩和について、多くの人が認定されるよう努力すると誓った。