2017年 11月 21日 ( 1 )

「杉皮葺の屋根」

杉皮葺の屋根に生えた草を取りに伺った先でのことである。

杉皮葺は、どうやら、戦後、日田などで、杉などの林業が盛んになっていくにつれて、杉皮を廃棄するよりも利用するために始まったというようなことを家主の方に教わった。

杉皮を短冊状にしたものを、丹念に、丁寧に、一つ一つ茅葺の上に重ねていく作業は、根気のいることではあるが、そこで生まれてくる理由があったことを思うと、何事もただそこにあるわけではなく、そこにある理由があるということを思わずにはおれない。

自分が、今、ここにいる理由もまた、語り続けていくにつれ、見えてくることであろうとは思う。



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by akikomichi | 2017-11-21 23:25 | 詩小説 | Comments(0)