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「門と肉」

茅葺の「門」の上のこけを毟り、古茅を剥ぎ取り、ついには竹とむき出しの木だけとなる。

これからまた、「肉」付けをしていくように、記憶を再生するように、茅を葺いていくのだ。

我々は、記憶の「門」を開いたり閉じたりしながら、自分の記憶の襞を押し広げられるように、幾重にも重なっていくものを生み出していくのだ。

と、皆でご馳走になった美味しい「肉」を食べながら、そう思う。


by akikomichi | 2017-12-19 21:20 | 短歌 | Comments(0)