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「赤子の夢」

赤子の夢を見ていた
ひたひたとあの方がおとずれる
といっていた
タゴールの幼子の歌を聴くように

あの何もないがらんどうの家には
風が通っていて
夕暮れの日差しが柔らかい砂がザラザラと辺りを包むように
時にみちたゆるやかな夜を連れてくるのだ

私は一人
そこにすわって
体内に満たされていく気配を育てていくように
そこにじいっとしていた






by akikomichi | 2017-11-01 03:34 | 詩小説 | Comments(0)