2017年 11月 01日
「赤子の夢」
ひたひたとあの方がおとずれる
といっていた
タゴールの幼子の歌を聴くように
あの何もないがらんどうの家には
風が通っていて
夕暮れの日差しが柔らかい砂がザラザラと辺りを包むように
時にみちたゆるやかな夜を連れてくるのだ
私は一人
そこにすわって
体内に満たされていく気配を育てていくように
そこにじいっとしていた
by akikomichi
| 2017-11-01 03:34
| 詩小説
|
Comments(0)