じゃにすの命日

つい先日のことラジオを聴いていた
その日が
じゃにすの命日だということを知った

学生時代 
聞いていた歌を思い出した
もうかきむしられるようなことはないと思っていたのだが

古い古い記憶を絞り出すような声
かすれてしまった痛みのような呻き
青ざめた苦々しい記憶

ニューヨークの蝋人形のじゃにすは
長椅子に座ってじっとしていた
確か最後のアルバムのジャケットの長椅子

固まって動かなくなった記憶が
どろどろ溶け出してきたような
生暖かい人肌を抱く目は遠くを見ているような

記憶をたどっている
罪悪感を押し隠すように目を瞑っている 
青ざめた痛みを見ようともしないものよ

あなたの心はもうなくなってしまったのだ












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by akikomichi | 2017-10-08 22:30 | 詩小説 | Comments(0)