2017年 08月 13日
四十九日
奥様と子供さんはいつも通りの日々を過ごしておられるようであったが、大きな存在をなくしたことは、ご家族にとっても、私たちにとっても、未だに受け止めきれないもののように思われた。
写真の先輩は微笑んでおられるが、どこか上の方、遠くの方を見ているようで、もう、お話しすることも、教えていただくこともできない哀しみのようなものを置いて行かれたことを思った。
まだ、そこにおられるような、そのような気になることも、しばしばであった。
身が引き締まるような、何事もおろそかにできない、見えないものを感じるような。
犬の梅子ちゃんが、見知らぬ人々が来たので、びっくりしたのか、よく吠えていた。
梅子ちゃんの鳴き声が、いつまでも、帰り道にこだましていた。
by akikomichi
| 2017-08-13 21:11
| 詩小説
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