地下たびと花火と


地下たびを取り替えに無法松に行き
教えていただいた川沿いの温泉につかり
その帰り道
日田の花火が上がるのを見た
1年ほど前にも見た
福島の花火を思い出した
あの時は鍵を探している人と
津波にのまれた木々と出会ったのは
たびの途中のことだった
時間は花火よりも早く散り散りになり
瞬きしている間に
すっと暗闇に消えていくが
山の暗闇にも慣れて
怖いものなどなくなったように
ひょっこり現れた
タヌキに出会うように
偶然に感謝して
坂道を登り詰めたところで
生き延びていくのだ


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by akikomichi | 2017-05-21 22:29 | 詩小説 | Comments(0)