『美しい星』と「円盤」

『美しい星』を見ていた。

もっとも、三島由紀夫の書いた『美しい星』の方であったが。

「円盤」の目撃情報が昔から多々あったという、千貫森を抜ける道すがらの夜に、いわゆる「未確認飛行物体」なるものを、自分の肉眼で見てからというもの、度々、「磁場」の特異性における「時空間の底の抜けた状態」のようなものがあるところには、そう言ったものが浮遊する可能性はなきにしもあらずではないか。と思うようになった。

三島の描いていた『美しい星』の中に出てくる「円盤」とほぼ同じ形と思われたが、色は黄色味を帯び、するりと、車のフロントガラスを流れる先の細くなった三角錐の金属の光を放つ水滴のように、するりと、左斜め下にゆっくりと降りて行ったのだった。

それを見る前に、もし今日、「円盤」を見ることができたならば、その存在はあるということを認める。

と心の中で、強く思っていたのもあった。

それが伝わるものがいるとしたならば、それは、確かにいると思われたのである。

そうして、その「円盤」は、私の前に現れたのである。

美しい星を見るように。

私はその「円盤」を見ていた。


三島の『美しい星』の中の家族は、自分たちが、それぞれ火星人や金星人水星人や木星人と思っていたのだが、その確信はどこから来たのかには、漠然とした物言いで、きたものは来たのだとしか言いようがないように、断定仕切っていた。

そもそも、我々は宇宙人であるということが、言いたかったのだろうかとも思われたが。

仮にここに住むものが地球人だとしても、宇宙の中にいる限り、宇宙人であるには違いはないということ。

あるいは、事象の由来が、人間の由来が、神のようなもの、あるいは、魂の由来が、そこにあるとでもいうことであろうか。

などと思いながら。


それとは全く別なこととして、想像ではなく、三島は、いわゆる「円盤」を見たのであろうか。

ということが、無性に気になってきた。

もし、見たとするならば、どこで見たのであろうか。

ご存知の方がおられたら、ぜひ、教えていただきたい。


三島は、人類がたどり着くであろう、核の釦が押されようと押されまいと、いずれは寿命として、燃えつきるしかない地球に限らず全ての星々こそ、『美しい星』だということを、その幻影がいつもそこにあるのが今の地球上の全ての生きとし生けるものであることを、語っているようにも思えたが。

何より、我々は地球人でありながら、金星人であり、木星人であり、水星人であり、火星人でもあり、その総称を宇宙人ということを、一個の「円盤」が現れることによって、指し示したように思うのである。

いろいろな『美しい星』がある、いろいろな『美しい星』があった。と。



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Commented by 一色真理 at 2017-03-21 20:17 x
 三島由紀夫自身はUFОを見ていないと思いますが、彼は1950年代から日本空飛円盤研究会(荒井欣一会長)の顧問を務めていました。私の家が同会の名古屋支部で、私も小学四年生から会員でした。「美しい星」はフィクションですけれど、60年代に岡山で実際に起きた日本人初の宇宙人とのコンタクト事件を、ほぼそのままモデルにしています。この事件は後に日本UFО科学協会会長の高梨純一氏の調査により、心理学的な妄想または虚言であろうと結論づけられました。
Commented by akikomichi at 2017-03-21 20:54
> 一色真理さん

早速のご返答ありがとうございます。
三島がそう言った研究会に参加しているとは聞いたことがありましたが、実際、見たことがあるかが定かではなかったので、もしかして、ご存知の方がいらっしゃらないかなと思った次第です。三島の身近にいた方など、少しでも聞いたことがあるならと思ったのですが。
それにしても、一色さんのご実家が名古屋支部だったとは、そのご縁もすごいですが。
ユングなども、集団的妄想のようなものが未確認飛行物体を見せるというようなことを最終的に結論つけてはいたのですが。実際、自分の目で見てみると、妄想では済ませられないといいますか、そう言ったテクノロジーは確実に存在すると思いました。おそらく宇宙人じゃなくても、地球人でもできる技術にはなっていると思います。
Commented by 一色真理 at 2017-03-22 14:31 x
 当時の空飛ぶ円盤研究会の顧問には若き日の石原慎太郎もいました。三島は同会主催のUFO観測会にも来場した写真が残っていますが、「円盤を見たことがなくて残念」といったコメントを読んだことがあります。その後も一度も目撃についてのコメントは見ませんでしたから、生涯目撃はなかったと思います。
 私自身は一度昼間に自宅の上を低空で回転しながら飛んでいくドラム缶のような飛行物体を見ました。そばにいた母に指さしたのですが、母には見えませんでした。ということは私は幻影を見たのでしょうか? 宇宙からの来訪者という可能性ももちろんありますが、私はタイムマシン説もかなり有力ではないかと、個人的には考えています。
Commented by akikomichi at 2017-03-22 15:20
石原氏もですか。すごいですね。でも、なんだか、わかる気がします。
>宇宙からの来訪者という可能性ももちろんありますが、私はタイムマシン説もかなり有力ではないかと、個人的には考えています。
確かに、おっしゃる通り、時間概念の再構築を思わずにはおれません。飛行機でさえ、時差を超える時点で、ある種、Time Machine的なものなので、それの最たるものは大きく時を超えるはずのものだと思います。
Commented by akikomichi at 2017-03-22 15:26
それにしても、三島さんを「劇的」に変えうるものがあったのかどうかが知りたかったのですが、どうやら未確認飛行物体ではなかったのですね。
私は、円盤を見て以来、テクノロジーの最たるものを追求しているものがいるという確信を得たように思いました。まだまだ、先に行けるのだなと、少し、楽しみでもあります。我々の歩みは遅いようで、一方で、進んでいるということを実感しております。私自身においては、過去を見ながら未来に後ずさりしているような感覚です。
Commented by akikomichi at 2017-03-22 15:30
一色さんが見たという飛行物体も興味があります。動きはどのような感じだったのかなども、含めて。
Commented by 一色真理 at 2017-03-22 22:09 x
 小学生のときに見たので、今から六十年も前の話ですが、記憶は鮮やかに残っています。ジュラルミンの機体のような感じで、午後の光を鈍く反射していました。円筒状でしたが、ドラム缶のようななめらかな平面ではなく、外周が同心円状の波型になっていました。そして、ゆっくり回転しながら無音のまま、かなりの低空をのんびり飛行している感じがしましたね。
Commented by akikomichi at 2017-03-23 15:15
 >小学生のときに見たので、今から六十年も前の話ですが、記憶は鮮やかに残っています。ジュラルミンの機体のような感じで、午後の光を鈍く反射していました。円筒状でしたが、ドラム缶のようななめらかな平面ではなく、外周が同心円状の波型になっていました。そして、ゆっくり回転しながら無音のまま、かなりの低空をのんびり飛行している感じがしましたね。

その質感も、形状も、動きも、無音も、一色さんに確認できている事象であり、実に興味深いです。

どなただったかは記憶は定かではないのですが、飛行物体を目撃した方の家の比較的近くに、米軍基地があり、その関係の飛行物体である可能性があるので、問い合わせてみたという方もおりましたが、知らぬ存ぜぬであったらしく。

実験的段階での飛行物体である可能性もなきにしもあらずですよね。
今なら、かなりの確率で、映像も残せるので、今後の展開を期待しております。

そこまで行ける、できる可能性があるということは、我々も、時期に宇宙時代に入る時に来ているという実感のようなものもあります。
by akikomichi | 2017-03-21 18:30 | 詩小説 | Comments(8)