「流行」

流行前
増毛の宣伝に終始したのは己
一度なくしたとうひは
もう二度と己の毛には戻らない
いくら審査したところで毛遅れなのだ

流行中
自転車で転げるように死に急ぐ政治的な愛人と
噂ばかりが流行していた種あかし
歌にしろ 流行というより流行病 
しにいたらない病か さらなる病

流行後
何事もなかったように忘れ去られるものを選んだところで
己の分身が自死したことは忘れることができないふかい傷
その傷は己の痛み
滅んだのは己の魂





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by akikomichi | 2016-12-08 10:41 | 詩小説 | Comments(0)