「青春の門」

講談社は1日、作家の五木寛之さん(84)が「週刊現代」で代表作「青春の門」の連載を来年、23年ぶりに再開すると発表した。同作は、同誌で1969年6月から、断続的に第8部(94年4月)まで連載された。五木さんは「40年間温めてきた結末に今、点火する」との談話を出した。

 「青春の門」は、福岡・筑豊に生まれた伊吹信介を主人公とする群像小説。シリーズ累計で2200万部に迫る大ベストセラーとなり、76年に吉川英治文学賞を受賞した。映画・ドラマ化され、漫画にもなった。再開に先立ち、12月15日には未刊だった第8部「風雲篇」の単行本と文庫が発売される。

 五木さんは談話で「青春は凄春(せいしゅん)である。遠く離れて眺めることで、より明瞭になる季節もあるのではないか。主人公の青春のエンディングには、果たしてどのようなドラマが待ち受けているのだろう。作者の胸も期待に膨らむばかりだ」と意欲を見せている。

 五木さんは32年福岡県生まれ。67年に「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、2010年に「親鸞」で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。

 作家・翻訳家の中田耕治さんは「高齢に達してから書くというのは驚くべきことだ。物語は、主人公が人生のハイライトに差し掛かったところで中断している。作家としての成熟と主人公がどう重なるか、心躍る思いがする。期待しないわけにはいかない」と話した。【丸山進】
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by akikomichi | 2016-10-01 21:45 | 日記 | Comments(0)