『台詞』


台詞のない物語を書こうとした。
独り言でもなく、記憶の断末魔を残す為の。
日常会話の不在。
時間凝縮の理。
詩は台詞のない物語たるか。
詩小説もまた。
その限界に挑みながら。
いつの間にやら。
それもまた台詞となっていくようで。
政治的なことは言わないと言いながら。
いつの間にか政治的な立場を明らかに表明しているものと似て非なるかな。
巻き込まれたくないと言いながら。
巻き込まれざるをえないもの。
何かに参加した時点でその傾向は著しく顕在化されてくる。
台詞なくして物語なし。
台詞なくして対話なし。
台詞なくして人でなし。
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by akikomichi | 2016-06-04 12:29 | 詩小説 | Comments(0)