『背負い込んだもの』

背中にバットと刃物を背負い込んだものがいた。

Kには、相談するものがいたが、懺悔するものごとはなかった。

教会で相談していたKは、両刀使いのようにバットで打ち返し、刃物で切りさくことで、己の背負い込んだものを、きょうきに変えた。

はじめから、持っていたのだ。

きょうきを。

丘の上の教会は、境界を超えうる石女の子宮となり、のたうちまわるきょうきのなすがままにされた。

突入をしたのは、多くの特殊部隊。

追い込んだのは、おそらく、彼の全て。

背負い込んだのも、また、彼の全て。

遅れてやってきた、支持母体は保たれ、夜中、眠れなかったものたちは、睡眠障害を訴えた。

立入禁止の黄色と黒のテープの外と中には、教会/境界が横たわり、いつまでたっても、眠らないまま、目を見開き、鐘がならされるのを待っていた。



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by akikomichi | 2016-02-20 01:18 | 詩小説 | Comments(0)