地震警戒

 大規模地震の前兆とみられる「地下水温の上下降の変化」が、近年、近畿地方各地で観測されていることが、元東大地震研究所准教授、佃為成氏の調査で分かった。佃氏は「地震が起きる条件が整いつつある可能性がある」とし、26日にNPO法人を立ち上げ、継続的な調査に乗り出した。


岩盤に何らかの動き?


 佃氏によると、地下水温は岩盤同士が押し合う圧力によって変化。直下型地震は地下の岩盤に大きな力が加わることで発生するとされ、地下水温の変化は、岩盤に何らかの動きがあったことを示している。


 佃氏は平成7年の阪神大震災から12府県約30カ所の井戸や湧き水にセンサーを設置し、地下水温の観測を開始。近畿地方では14年ごろから、岩盤がゆがむ速度の増加が観測され、地下水温の変化も現れている。


 兵庫県淡路市の観測点では、年間0・017度で下降を続けていた地下水温が25年4月に起きたマグニチュード(M)6・3の地震を機に上昇に転じた。上昇は現在も継続し「注視が必要だ」(佃氏)という。


 25年には、年間0・31度で下降を続けていた兵庫県西宮市の観測点の地下水温が上昇に転じ、京都府亀岡市では12年以降、上昇していた地下水温が22年を境に下降を始めている。


地下水やガスの吹き上がり


 さらに、岩盤に何らかの動きが生じたとみられる地下水やガスの吹き上がりが原因とみられる現象も各地で観測されている。


 亀岡市では18年以降、2カ所で井戸水の濁りがみられた。また、21年から26年にかけ、滋賀県の琵琶湖北部の広範囲で、以前は見られなかった湖底の土砂の吹き上がりが確認された。


 兵庫県から新潟県にかけては「新潟-神戸ひずみ集中帯」と呼ばれる幅約200キロのひずみの「帯」が存在しており、佃氏は「一帯で大規模地震の準備過程が進んでいる可能性がある。M8クラスの地震も起こりうる」とみている。


 佃氏は26日、静岡県浜松市を拠点とする「地下からのサイン測ろうかい」を設立。近畿での変化を始めとした、こうした前兆現象の調査に乗り出した。今後、解析結果を公表するなどし、防災や減災につなげたいとしている。


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by akikomichi | 2015-11-27 12:59 | 日記 | Comments(0)