ありがとうございました。

 「復讐(ふくしゅう)するは我にあり」で直木賞を受賞した作家で、数々のノンフィクション作品でも知られる佐木隆三(さき・りゅうぞう、本名小先良三=こさき・りょうぞう=)さんが10月31日午前8時40分、下咽頭がんのため北九州市の病院で死去した。78歳だった。朝鮮半島生まれ。葬儀は近親者で行う。喪主は長男小先隆三(こさき・りゅうぞう)氏。後日お別れの会を開く予定。


 戦時中に家族で日本に引き揚げ、広島県内や現在の北九州市で育つ。高校卒業後、当時の八幡製鉄所に勤務しながら執筆活動を始めた。


 同人誌や文芸誌に短編を発表し、1963年に「ジャンケンポン協定」で新日本文学賞を受賞した。76年、実際に起きた連続殺人事件を基にした「復讐するは我にあり」で直木賞を受賞。同作は今村昌平監督で映画化され大きな話題を呼んだ。91年「身分帳」で伊藤整文学賞を受賞。


 小説の執筆と並行し、オウム真理教事件や東京と埼玉で起きた連続幼女誘拐殺人事件など、社会に大きな影響を与えた事件や犯罪を取材。多くのノンフィクション作品を発表した。重大事件の裁判を傍聴、関係者に取材を重ねており、テレビのコメンテーターとしてもその名を知られた。


 後に活動の拠点を東京から北九州に移し、執筆活動を続けた。2006年に北九州市立文学館長に就任し、その後は名誉館長を務めた。 


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北九州市立文学館長時代、詩のボクシングの会場として使用させていただき、審査員もしていただきましたが、快く引き受けてくださり、とてもきさくな方でした。

打ち上げのとき、お話させていただき、福田和子受刑者のインタビューをした時のお話なども聞かせていただいた。

なにかひきこまれるものがあったとおっしゃっていたのを覚えている。

海の見える小高い場所に庵を構えていらっしゃるともおっしゃっていた。

それにしても、記事を見てはじめて半島から引き上げてこられたのを知った。

その時のことも、お聞きできればよかったのに、悔やまれる。


 氏の「復讐(ふくしゅう)するは我にあり」
が、強烈な印象であった。
確か、五島列島の隠れキリシタンの末裔の人?の犯行を突き詰めていくような流れだったと思うが、その後、五島列島のキリシタン史を調べ始めたのであったが、芋づる式に、過去にも今にも繋がっているものなのである。と思い至った昨今である。

九州の表面しか見ていないものには、この不可思議さがわからないかもしれないが、どこにいても、昔から連なるものが多かれ少なかれあり、見ようとしないものには永遠に見えないものなのだ。

そこを、掘り起こせるかどうかで、よかれ、あしかれ、未来が自ずと見えてくるものである。

よりよくあろうとしないものには、どうでもいいことかもしれないが。

このままではいやならば、知ることから始めるしかないものではある。




ご冥福をお祈り申し上げます。

ゆっくり、海を眺めながら、お休みください。

ありがとうございました。




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by akikomichi | 2015-11-01 15:11 | 日記 | Comments(0)