国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産の不透明性、不平等生に断固抗議する

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産に中国が申請していた「南京大虐殺文書」が登録された問題は、中国の日本攻撃にユネスコが政治利用されたものといえる。

 今後、中国側が登録申請した具体的な文書が公表される。日本側は「第2ラウンド」として文書が歴史的事実に即した真正の文書であるかを検証する。日本側は、中国側の文書は「歴史的な検証に耐えられるものではない」とみており反論していく構えだ。

 政府関係者は「今回の登録は極めて政治的な判断だ。内容次第では『南京大虐殺文書』の登録を無効にできる議論まで持ち込む可能性も残されている」と語る。その上で、登録された後でも「日本の主張を言い続けることがもっとも大事だ」と強調する。

 2年に1度の記憶遺産登録のカギを握るのは、ユネスコのイリナ・ボコバ事務局長が任命する14人からなる国際諮問委員会(IAC)だ。申請案件を審査し、その結果を事務局長に勧告する役割を持つ。

 14人は「公文書保管の専門家」というのが表向きの説明だが、実際は「ユネスコの事業職出身者のような門外漢もいる」(ユネスコに詳しい関係者)。委員就任にあたっては出身国からの推薦もない。

 委員の半分は2年で交代するしくみで、今回も8月に半数が交代したばかり。新任の委員は10月4~6日のIACまでにおよそ90の申請案件に目を通さなければならなかったことになる。

 審査の結果、IACは「南京大虐殺文書」を認め、「慰安婦関連資料」は認めなかった。もともと日本側は「中国の“本命”は南京で、慰安婦は“捨て駒”」とみていた。慰安婦は韓国と連携して登録申請する道が残されているからだ。委員もこの認識を共有していたとみられる。

 日本側の見方が正しかったことは審査結果で裏付けられた。ユネスコに詳しい関係者は「IACが中国の意向を汲(く)んで、中国と日本の双方の顔を立てるために“一勝一敗”とした」と解説する。結果は政治的判断だったのだ。

 IACの勧告を承認し、登録を最終的に決定したのはボコバ事務局長だ。日中双方から働きかけを受けており、自身の判断がもたらす影響をわかっていたはず。日本政府関係者は「保留することもできたが、結局は自身の判断で登録が決まった」と語り、ボコバ氏の了承もまた、政治判断だったとの認識を示した。

 ボコバ氏はブルガリアの元外相。中国と良好な関係にあることは国連関係者の間では有名だ。9月には北京での抗日戦争勝利記念行事にも出席した。

 その際には、習近平国家主席夫人と会談し、中国がアフリカなどでの女子教育普及を積極的に支援していることに謝意を伝えた。国際機関の資金繰りが厳しい状況で、中国は貴重な存在だ。次期国連事務総長の有力候補でもあり、国連安保理常任理事国の中国の支持が不可欠なことは言うまでもない。

 ユネスコに詳しい関係者は「ボコバ氏は共産圏で育った人物。日本側はボコバ氏が自分たちと同じ価値観を持つと思って働きかけていたが、それは間違いだった」とも語る。

 ある外務省幹部はこう漏らす。

 「ユネスコ事務局長には最後のキャリアとして仕事をしてほしい。事務局長が国連事務総長ポストを狙うとユネスコが出世のための踏み台として政治利用されてしまうことになる」

(田北真樹子、佐々木正明)


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Commented by 靖国参詣新聞記者 at 2015-10-12 11:40 x
侵略者は記憶になくても、侵略された側はずーと忘れない。世界記憶資産当然の登録だろ! 産経新聞=偏向新聞記者ども、消えろ!
Commented by akikomichi at 2015-10-12 12:58
> 靖国参詣新聞記者さん
 
簡単に「侵略」といいますが、現地の方々の警察や軍の関係者の7割、8割が働いていた事実を踏まえると、彼らは、戦争に加担しており、むしろ、日本人というより、半島人や大陸のものは、日本人のカネを使うだけ使って、侵略を日本人にだけなすりつけた証拠ともいえます。

「満州」を支えていたのは、基本、こういったもともと半島大陸出身者が多かった、出戻りの方々も多かったのではないかと。実際に、NHKに努めていらっしゃる方で、新羅の祖先があったらしい方が満州に出向いていたということもお聞きして、納得できました。

ここで振り出しに戻って考えてみると、それを侵略といえるのかと。

そもそも、日本の金と威公を借りて、追い出されたか住めなかったところに戻っただけなのではなかったのかと。

また、南京についても、日本の金と威光を借りて、最後には日本に後ろ足で砂をかけた、半島、大陸人が多くいたのではないか。

実際、その後ろ足で砂をかけたものも、結局、大陸から追い出されたのではなかったか。

戦後日本こそ、侵略されっぱなしであるので、決して武力ではなく、まぎれもない事実として、世界中に、しらしめるべきことでありましょう。

まだ、自衛隊もできていなかったので、戦後のドサクサで、不当に李承晩ラインを引いたとして、日本の竹島で日本人漁師を殺した「侵略」の罪は続いており、ごまかしの効かないことを、ごまかすために「侵略」と声高に言っているのは、もう世界中に浸透しつつあり、これ以上通用しないのです。
Commented by akikomichi at 2015-10-12 14:00
ある意味、無意識裏の帰巣本能を思わせ、人間の性のようなものを感じます。
もし、そのような背景があるならば、なおさら、それをしてしまったもともと半島大陸の人たちを責めるのは、気の毒な気がします。
そこを追い出されたならば、なおさら、人の力を借り手でさえ、帰りたかったのかなと。
by akikomichi | 2015-10-11 10:09 | 日記 | Comments(3)