人工地震

写真蔵王山で東北大がダイナマイトを爆発させて人工的に地震を起こす実験を行う(画像は10月2日の蔵王山御釜のようす 提供:気象庁火山カメラ)
蔵王山で東北大がダイナマイトを爆発させて人工的に地震を起こす実験を行う(画像は10月2日の蔵王山御釜のようす 提供:気象庁火山カメラ)

 宮城県と山形県にまたがる蔵王山は、東日本大震災の震源に近く、気象庁が常時監視する47火山のひとつ。東北大学の研究グループは今月半ば、蔵王山の地下で人工地震を発生させることで火山内部の構造を調べる実験を行うと発表した。
 蔵王山は19世紀、山頂の御釜が水蒸気爆発を起こし、火山性泥流が発生するなど数多くの噴火記録が残る活火山だ。1940年以降は、新たな噴気孔が形成され、火山性地震や鳴動を観測するなど、現在も活発な火山活動が続く。
 とりわけ、2011年の東日本大震災以降は、マグマの動きを示す深部低周波地震が深さ約25キロ周辺で観測されるようになったうえ、深さ2~3キロの浅部でも火山性微動の発生が相次いでいる。これを受けて、東北大学大学院・噴火予知研究観測センターの三浦哲教授らのグループは、人工地震による地下構造探査を行うことを決めた。
 実験では、蔵王山麓の地中2カ所に穴を掘ってダイナマイトを爆破させ、人工的に地震を発生させることで、爆発に伴う地震波を約150カ所で観測する。地震波は震源地から観測地点までの距離が遠くなるほど、地下深部に達する性質があることから、地震波が観測地点に到達する時間や振幅を調べることで、火山の内部構造を推定するのがねらい。
 今回の実験で使われるダイナマイトは、最大200キログラムの火薬を直径15センチほどの細い管状の穴の底で爆破させるもので、発破によって発生する地震波は最深で地下2キロ程度まで達すると見込まれる。
 研究グループによると、実験は今月18日から24日にかけて行い、22日未明に発破を行う予定だが、この発破で起こる地震の規模は小さく、その震動や音は数百メートル以内でのみ感じられるほど小さいものだという。

ハザードラボ


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by akikomichi | 2015-10-03 09:21 | 日記 | Comments(0)