いすとイス

いすがなかった
からだをそとからかいほうするいすが

イスがあった
うちとそとからほうかいさせるイスが

すわれるいすはうちのなかでもからだをたすけ
うごきだすともみほぐすことさえできるが

すわれないイスはうちでもそとでもからだをこわし
うごきだすとものこころさえこわしつづける

いすはしゅうだんになると
だんらんになるが

イスはしゅうだんになると
こんらんになる

いすがほしかった
ずっとすわっていたいにんげんのようないすがほしかった

イスはほしがらない
ずっといすわることはしないようだがもえるみずはほしがった

いすはてづくりでもきせいひんでも
せんとうのような ただぬくもりがあればいいが

イスはてづくりでもきせいひんでもなく
こっきょうもこくせきもなく ただせんとうする











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by akikomichi | 2015-09-28 04:21 | 詩小説 | Comments(0)