マダム・タッソー日和

マダム・タッソー日和だったので、蝋人形館に行った。

あんた、ニューヨークチケット持ってるかい。

優先的にチケットが買えるんだぜ。

とは言われなかったが、優待チケットを買っている団体に先を越された。

蝋人形よりも、スパイーダーマンの4Dしか眼中にない、お子様連れではあるが、急ぐこともないので気長に並んだ。

まずは、最上階のキングコングに掴まれることからはじめよう。

それから、永遠に動かない、にこやかな歴代大統領に合い、ガンジーと一緒に杖をもった。

死ぬか生きるか考えて苦い顔になっているようなヘミングウェイの横に座り本を読み、死んでしまったルー・リードに歌詞は見ながら歌うものだよねと話し、ジャニスの長椅子で、実はあなたが死んだのが確か25歳くらいだったと思うが、あなたの死にそうな歌を知ってから25歳あたりが怖かったのだと告白した。

いよいよ、クライマックスのスパイーダーマンの4D。

アメコミ天国に紛れ込んだ、我々は、きっとくる。きっとくる。きっとくると思っていた。


外にでると、やっぱりきた。

セサミストリートのきぐるみ集団。

一緒ににこやかに写真を撮ろうぜ。

とは言われなかったが、我々は肩をグット抑えられ、身動きがとれない、金縛り状態であった。

さっきも出ていたアベンジャーズの人に、十ドルよこせと地団駄踏まれた。

子供相手に、大人げないヒーローだぜ。

とは言わなかったが。

おっかないストリート。



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by akikomichi | 2015-08-29 18:18 | 詩小説 | Comments(0)