ほーろーうり

ほーろーを売る人がいた。

買い付けは東欧州にいくという。

まぐかっぷにはさんかくのさかなにりんご。

さむいふゆでもあたたかいてのなかのほーろーをゆめみているようで。

売る人はかたみみだけみえるようにきったかみとおどおどした目がおよいでいた。

すっぴんで彼女なのか、彼なのかわからないやせた身体をしていた。

向かいの売店の女の子たちがじっと見ている。

誰も寄り付かなかった出店に立ち寄ったものと語る売る人を。

いがいな展開!

女の子たちが笑っている。

何がいがいなのだろう。

売れないほーろーの話をしていたからだろうか。


それからしばらくして、また別の場所で、ほーろー売りに出会った。

かみがのびて、ひげがはえていた。

男の人だったのか。

と、おもったとたん、すぐよこに、かみのながいおなじかおの女の人が立っていた。

ひげはなく、うっすらと化粧をして、にこやかに話をしていた。

いつのまにか、ダブルになって、あだむからぬきとったあばらぼねからつくられたふくせいのようないぶのように、あわせかがみのように、そこにいたのだった。






[PR]
by akikomichi | 2015-07-22 01:05 | 詩小説 | Comments(0)