『蛍日記』

6月10日 水曜日 曇のち雨。
20時。 

有志で蛍を見つけに行く。
囂しくも愉快な夜道。
霧がたつ。
川沿いの蛍は動きが早い。
野生の早さ。
つっ、つっーと動く。
雄は空高く飛ぶ。
大きな木を超えて行く。
雌は草に顰む。
控えめに光を放ちながらも。


22時。
蛍池。
雨がふりだした。
池では、一匹、じっと蹲るように光るものを見つけた。
あれは蛍だ。
雨粒ではない。


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by akikomichi | 2015-06-10 23:38 | 詩小説 | Comments(0)