哺乳類 犬猿豚牛馬鹿 たべてるものの矛と盾かな

 「日本の水族館にとって極めて不利な選択だが、世界動物園水族館協会(WAZA)に加入している利点も大きい」。日本動物園水族館協会(JAZA)は、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの入手をやめると表明した。


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 追い込み漁への批判に対応して漁法を改善してきた和歌山県太地町の関係者からは、JAZAの決定や一連の経緯に対し、落胆や不満の声が聞かれた。


 鯨類約50頭を飼育する町立くじらの博物館では20日夕、林克紀館長らが記者会見した。林館長は「苦渋の決断だったと思う」と一定の理解を示したが、同館もJAZAに加盟しており、今後は地元で捕獲したイルカを入手できなくなる。野生の個体を水族館に入れることで鯨類の進化を巡る研究を進めてきた経緯もあり、館側は「JAZAからの脱退や除名も検討する必要があるかもしれない」との見通しを示した。館として9月の漁解禁までに、改めてJAZAに対して地元の努力を伝える方針という。


 「追い込み漁は残酷」とする欧米などからの批判に対し、太地町漁協はイルカへのストレスを減らす方法を検討。5年ほど前には、漁が解禁になる9月は、網に追い込んだ群れから水族館への販売用個体を選び、他は逃がすようにした。WAZAからも漁法が問題視されたことを受け、昨年8月にJAZAと対応を協議。加盟館向けのイルカの捕獲では、事前に小さな群れを選び、販売する数だけを捕る方式に改めた。


 それだけに今年4月、WAZAがJAZAの会員資格停止を通告してきたことに、太地町漁協の貝良文参事は「話は済んだはずだった」と戸惑う。和歌山県幹部は「ことさらに昔の漁法のイメージで残虐と批判されるが、現在は改善されており認識が間違っている」と不満を漏らす。


 イルカを含む小型鯨類の追い込み漁は知事の許可制で、漁期ごとに捕獲枠がある。昨期は、バンドウイルカ509頭▽スジイルカ450頭▽ハナゴンドウ261頭--など7種1971頭で、4月末までの捕獲頭数は937頭。生体として販売された84頭のうち40頭がバンドウイルカだ。一部はWAZAに非加盟の水族館や事業者に売られ、中国へ輸出する事業者もある。


 太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は「漁民が法的権利をもって行っている漁を守る。町の姿勢はぶれない」と語った。【藤原弘】


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by akikomichi | 2015-05-22 01:51 | 短歌 | Comments(0)