『こんぽすと』

生きたままダンボールの暗闇とともに送られてきた
おがくずにうもれた蝦は
正月の朝
喰われました
髭と尾をちょんぎられても
おがくずを箒のようにしゅっしゅと這わいては暴れた蝦ですが
背中の曲がった養老の赤と白の縞々のちゃんちゃんこを着たじさまばさまのように
おとなしく無口になるのでした
蝦は身を喰われた後は殻となり
この軽やかな棺桶のようなダンボールで
コンポストになるのでした
微生物に分解されながら
殻はダンボールの棺桶の中に敷き詰められた堆肥になるのでした

   



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by akikomichi | 2015-01-02 20:18 | 詩小説 | Comments(0)