『日本定住コリアンの日常と生活』文化人類学的アプローチ 原尻英樹著 明石書店

朝日新聞社発行の月刊誌『ロンザ』への抗議について

全国版朝日新聞の朝刊広告へ「半チョッパリ、ソウルへ行く」という見出しが出されたことへの抗議。
『ロンザ』あるいはその編集長であるK氏の責任追及が目的であったが、朝日新聞という巨大なメディアと研究者の団体とのコミュニケーションの問題になっていった。

この過程において、朝日新聞社内部にいくつかのセクションがあり、出版関係の責任はそれらのセクションが持っているが、問題事故が起こっても各セクション内で処理できて問題処理も任されているということ。
この「自由」には「もみ消し」や「隠微」なども含まれ、他人の情報を公開しろといいながら、己の官僚体制には疑問を持たない構造上の問題があると考えられる。



昨今、韓流ゴリ押しで問題視されているテレビ業界であったが、年末のNHKの歌合戦について在日を公言しているある歌手(にしきのあきら)の言として、「在日の人がいないと成り立たないもの」との認識があるという。
テレビに限らず、放送、新聞、報道関係の建物内に半島系や大陸系の報道機関がある!というのが、何より、戦後日本の闇といえる。日本の報道機関が粘着性を持って過去に固執することの一因として、そうゆう現実を踏まえないと、なにも見えては来ないということであろう。
また、著者によると隠された民族の隠語のようなものがあるという。
たとえば都はるみ「涙の連絡船」という歌があるが、これは北朝鮮への連絡船を暗に表現しており、自分たちのコミュニティには、言わなくともわかるたぐいのものであると言う。
ふざけたCMなどにしろ日本人がその意を知らないだけであるということで戦後通用してきたものが日本人をあざ笑う(半?)チョッパリ的なあざとい隠喩があるとするならば、今後徹底的に追求していく必要があろう。


『米・コリアンタウン』(社会評論社、1993年) 高賛侑著
1992年、ロス暴動について。黒人とコリアンアメリカンとの対決、葛藤という見方。
ミドルマン・マイノリティ理論に依拠。アメリカ社会全体の抱える経済対立の矛盾。
白人、黒人の階級対立の間に位置するミドルマンはその矛盾を引き受けさせられ、白人からの搾取と黒人からの敵意にさらされるとし、「悪い韓国人と粗暴な黒人」が引き起こしたロス暴動のイメージ批判。


しかしながら、ロス暴動以後、コリアンアメリカンについての記述には問題が見られる。
原尻はロス暴動以後、毎年、二、三ヶ月間、三年間ロスのコリアンタウンに滞在し、「ロス暴動は韓国人の意識に劇的な変化をもたらした。白人に対する幻想は崩れ、マイノリティとしての立場が明白になった」と言った高に対し、劇的な変化は見られなかったとした。

高の「同胞意識」的コリアン教会についてのコメント
「いま一つ教会の持つ問題は保守的な性格である。信仰絶対主義に陥り、現実から逃避しようとする。教会の保守性はとくに祖国統一問題で如実に現れる。長老級の人々の中には殖民地時代からの基督者として祖国解放後、社会主義政権をきらって北から南へ逃れた人が少なくない。そのため反共思想が根強く、説教の中でもしばしば北朝鮮批判が行われる。
羅聖永楽教会の前の『統一新聞』という新聞が配布されていたので、よく見るとタイトルとは正反対に紙面は強烈な北朝鮮批判で貫かれていた」

この教会は、韓国ソウル市内の永楽教会のロサンジェルス「支部」として出発した経緯を持ち、コリアンアメリカンの移民が始まった当初に作られた。朝鮮半島北部(越南者)からの人々によって朝鮮戦争後ソウルにたてられた。
コリアン移民は当初越南者が相当数占めていた。
高にとって「同胞」というカテゴリーは重要であるが、米での社会的地位とともに朝鮮半島のどこの出身であるかを知ることは、コリアンアメリカンを理解する上で重要であると考える。


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by akikomichi | 2014-12-24 00:27 | 日記 | Comments(0)