2014年 06月 05日
美しき人
美しき人のふるさとのもじの空は青かった
空襲の後 焼けた家の窓ガラスを見て
ガラスは溶けるということを知った
日増しに向こうに行くように
やせ細りける美しき硝子玉
美しき人の魂
がらすがわれてもかきあつめ
またとかしては もとにもどして
ビー玉みたいにころがした
人生でしたか 魂でしたか
見えない硝子玉をつかむように
美しきしわのある手をずっと見ていました
by akikomichi
| 2014-06-05 23:26
| 詩
|
Comments(0)