中国を非難、懸念伝達 南シナ海の操業規制に米政府 EEZ拡大警戒

中国を非難、懸念伝達 南シナ海の操業規制に米政府 EEZ拡大警戒
2014.1.10 19:52 [中国]
 【ワシントン=青木伸行】米政府は9日、中国海南省が南シナ海で外国漁船の操業に対する管理、規制を強化していることを非難し、中国側に懸念を伝えた。排他的経済水域(EEZ)を拡大し、南シナ海で領有権の主張を強める動きの一環とみており、今回の措置が将来、船舶や艦船全般に拡大適用される恐れもあると警戒している。

 国務省のサキ報道官は「挑発的で潜在的に危険な行動だ。規制は(中国が領有権を主張する)『九段線』に適用されるとみられるが、中国は国際法上の説明や根拠を何ら示していない。領有権を主張するための法的措置は、明らかな懸念である」と批判した。

 米政府の懸念は一義的に、中国の措置が主にベトナムやフィリピンとの緊張を高めるところにある。だが、根底にあるのは、中国が防空識別圏を南シナ海などへ拡大する可能性と相まって、今回の措置が外国漁船以外に適用されれば、米軍の行動が制約され、かつ不測の事態が発生する危険性が高まるという点にある。

 国連海洋法条約はEEZですべての国の船舶、艦船の航行、その上空の飛行の自由を保障している。このため米軍は中国のEEZ内でも行動している。だが、中国は1996年に同条約を批准したものの、自国のEEZとその上空を外国艦船、航空機が通過する場合にも許可を求めている。

 こうした相違が要因の一つとなり、先月、南シナ海の中国のEEZを航行中の米海軍ミサイル巡洋艦「カウペンス」が中国海軍の艦船に停船を命じられ、91メートル前方で航路を遮られて緊急回避行動をとった。過去には米海軍の電子偵察機が接近した中国海軍戦闘機と衝突(2001年)したり、中国艦船が米海軍の海洋監視船の活動を妨害(09年)したりする事案もあった。
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by akikomichi | 2014-01-10 21:03 | 日記 | Comments(0)