1970年に採択された文化財不法輸出入等禁止条約は、盗難文化財の返還義務

 【大田(テジョン)(韓国中部)=吉田敏行】長崎県対馬市の寺社から仏像2体を盗んだとして、韓国の文化財保護法違反などに問われた韓国人窃盗団3人の控訴審で、大田高裁は30日、懲役3~4年の実刑とした1審・大田地裁判決を支持し、控訴棄却の判決を言い渡した。

 3人が判決を不服として上告しても、最高裁で数か月以内にも判決が出るとみられており、仏像返還を巡る日韓の政府間交渉が視野に入ってきた。

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)で1970年に採択された文化財不法輸出入等禁止条約は、盗難文化財の返還義務を定めており、日韓両国は批准国だ。日本政府は同条約などに基づき、窃盗団が昨年10月に対馬から持ち込んだ仏像の返還を求めたが、韓国の寺側は「14世紀に略奪された」と主張。大田地裁が今年2月、寺側の訴えを受け、国に移転禁止の仮処分を命じているため、返還は実現していない。仏像は刑事訴訟の証拠品として保管されており、政府間の返還交渉が本格化するのは、訴訟確定後となる。
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by akikomichi | 2013-11-01 07:49 | 日記 | Comments(0)