『韓国とキリスト教』中公新書 より

韓国にはキリスト教徒が多く、現大統領イ・ミョンバクもプロテスタント長老派の信者で長老派の所望教会の役員(長老)を務めている。教会を通じて信仰を同じくする者どうしのネットワークも存在し、大統領就任後の組閣人事に自らの所属する教会のネットワーク(高麗大学、所望教会、嶺南地域)を利用したことで批判された。元大統領金大中はカトリック、金泳三はプロテスタント、李承晩はプロテスタントの信者で、ミッションスクールでアメリカの宣教師に学びプリンストン大学に留学した。

2005年宗教調査によると総人口は4728万人
全体の53.1%(2510万人)が宗教を信仰し、信者の人口比として、


仏教     22.8% 
プロテスタント(基督教・改新教)18.3%  ・・・教会
カトリック(天主教・耶蘇教)  10.9%      ・・・聖堂

キリスト教徒は約1380万人全人口に占める割合は三割近く



朝鮮戦争以降、アメリカのノースカロライナ州の大きな農家に生まれ、神学校を卒業し、バプティスト教会の牧師となったビリー・グレアムを韓国に招いて伝道集会を開催したりした。

韓国のプロテスタント教会の特長として一人の牧師が新たに教会を設立するような(汝矣島や統一教会など)異端性、独立性が見られる。

教会の経済力と世襲問題として、「十分の一献金(収入の一割を献金する)」などがあり、カトリックは収支を公表するようになったが、プロテスタントの多くは外部に収支報告していないのが実情。


大型教会の予算の一例として、カンナム地域にある長老派の某大型教会では、2012年度の予算が約650億ウォン。所属信者は約七万人。
(約45億円)。


ヨイド純福音教会(フルゴスペル)は単一教会として世界最大の規模で所属信者75万人を超えるとされている。20世紀初めにアメリカのメソジスト派、ホーリネス教会から派生した聖霊運動、ペンテコステ運動の流れをくむとされる。教会付属の神学校があり牧師を養成し、京畿道の軍浦にある韓世大学所有し、ロサンジェルスにも神学校を所有。1988年には日刊紙『国民日報』を創刊。
担任牧師チョ・ヨンギは東日本大震災の時に、天罰といった牧師であるが、朝鮮戦争後、「復興集会」という名の伝道集会を繰り返し拡大していった。

上智大学マーク・R・マリンズは韓国教会がほぼキリスト教化した巫教の宗教になっていることを、長老派教会の牧師であるデイヴィッド・スー梨花女子大院長の見解を引用しながら説明している。
マリンズはチョの神学が、第一に韓国のシャーマニズム、第二にロバート・シュラーのポジティブシンキング(稲盛和夫訳『いかにして自分の夢を実現させるか』参照)、第三にフラー神学校のワールドミッション校に連なる国際教会成長研究院宣教学派における実践主義の総合とした。


アフガニスタン人質事件でも、泉の水教会という長老派プロテスタント教会信者が宣教活動らしきものをしていたので拘束されたりもしており、世界的に活動しているのが見て取れる。

人質事件の起きる数カ月前、2007年3月24日、韓国のMBC放送(文化放送)は、韓国のキリスト教徒を痛烈に批判するテレビ番組「牧師様、我らが牧師様」を全国ネットで放映した。この番組は、韓国のプロテスタント大型教会の世襲と財産問題を指摘していた。汝矣島純福音教会チョ・ヨンギの教会私物化も批判され、2000年度収入は1700億ウォン(約120億円)、チョの年収は推定11億3000ウォン(約8000万円)で、国民日報社長のチョの長男の横領・脱税発覚後、次男が継承し、教会所有学校法人韓世大学総長が妻という。

現大統領イ・ミョンバクが長老を務める所望教会は、担任牧師がソウル近郊のブンダンと呼ばれる新興住宅地に大型の「ブンダン・イエス所望教会」を造り、自分の息子にその教会を任せた上、建築費用の多くを所望教会が支援する形式をとっている。
MBC放送(文化放送)は他にも「税金を収めなくてもいい人々」などもニューススペシャルとして流している。




ここ日本においても、福岡などにもフルゴスペル系の教会があり、韓国系飲食店などにも牧師をしているものがおり、ゴスペル活動と布教を兼ねての活動がみられる。
チェ・ジュ等韓国タレントやプロゴルファーや他のスポーツ選手等にもこの信者が多くいるといわれている。
又、日本の政党である民主党などの一部の議員とのつながりも見られ、竹島問題などでも、基督教系議員にその息がかかっているものがいて、日本の議員であるにもかかわらず、韓国に有利に働くものがいるという事実は看過できない。



宣教師たちはアメリカ留学経験のある韓国人を軍政庁に積極的に推薦したが、その典型が戦後日本の竹島を侵略し勝手に李承晩ラインなるものを引いたつもりでいる李承晩である。
米軍に登用されたアメリカ留学経験のある韓国人は大多数がキリスト教会に関係しており、とりわけ延禧専門学校の関係者が多かった。なお、彼らの多くが、太平洋戦争時には日本の戦争遂行の為の重要な人員であり、彼らと終戦後の米軍統治に参加した人々の間には連続性が指摘されている。日本統治末期の韓国エリートがその後の韓国社会で主導的立場に立ったことは、韓国人の間にいまだに複雑な感情を呼び起こすといわれている。
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by akikomichi | 2012-10-18 16:10 | 日記 | Comments(0)