2012年 04月 23日
魚の骨
いつまでものどもとにささくれだつように
肺にからみつく影
吐き出された分泌物は
どれもがどこか同じ味がする
ひとのじごをとかし
しごにかみをとかし
ねんいりに魚の骨のように
あみこまれた
おんなの寝姿にからみつく影
のどもとをとおりすぎることはできず
うまれてきたどうくつに
かえることもできず
いったりきたりしながら
魚の骨をとかす
明け方の魚
ぴちゃっと
はねまわる
魚の骨は
透明にそったままとけていく
by akikomichi
| 2012-04-23 13:55
| 詩
|
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