2011年 10月 14日
マルジェさんに演じる自由を
この映画は2009年のオーストラリア映画で、イラン出身でオーストラリアに暮らす女性監督グラナーズ・ムサウィーの作品。マルジエは本作で、不法移民としてオーストラリアへ渡るイラン人舞台俳優を演じているが、作中にはマルジエがイスラム女性が被るヒジャブをとり、頭を丸めた姿で出演していたり、ほかにもイランでタブーとされている事柄が多く描かれている。2009年にオーストラリアのアデレード映画祭で上映されたほか、2010年のアジアフォーカス福岡国際映画祭で邦題『私のテヘラン』として上映されたが、イラン国内では上映禁止措置が取られた。
マルジエは今年7月に逮捕され、保釈金を支払って釈放されたが、イラン政府はマルジエに対し90回のムチ打ち刑と1年の禁固刑を科した。イラン当局は、この映画がイラン国内で不法に製作されたと主張しているが、ムサウィー監督は必要な許可はすべて取ったとし、「マルジエの罪には全く根拠がありません。イランの裁判所には、製作に必要な許可はすべてとってあるという書類も提出しました」と語っている。オーストラリアのプロデューサー陣も「イラン政府が科した刑に、大きなショックと悲しみを感じている」と語っているほか、オーストラリア政府も今回の刑については「深く憂慮している」と発表している。(竹内エミコ)
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それはどう考えてもおかしい。
若者が羽目を外す場面等は、外国映画であったならお決まりで当たり前のように展開される場面であり、イランに限らず、全ての国であり得ることで、それをないとするのはあまりにも無理がある。
そういう場面を、あまり快く思わないのはもちろん分かるが。
日本等では、欲望がむき出しすぎて、むしろ制御してほしいくらいであるが。
なんでもありになっていくのを憂えるのはもちろん分かるが、マルジェさんにむち打ちと禁固はやめるべきである。
これはあまりにも惨い仕打ちである。
彼女は、そのままを演じただけである。
彼女たちを追いつめないでほしい。
それくらいの自由は彼女だけでなく、全ての人にあってもいいのではないか。
どうか、失望させないでほしい。
彼女たちは自分たちの思うことを叶えながら、イランで、その世界で生きていきたいのである。
そういう人たちを失望させないでほしい。
by akikomichi
| 2011-10-14 10:12
| 日記
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