ゲシェル〜ぎりぎり日記 と ナデンとシミン

『ゲシェル〜ぎりぎり日記』(ワヒド・ワキリファー監督)と『ナデンとシミン』(アスガー・ファルハディ監督)。
どちらもイラン映画がである。

ナデンとシミンは福岡映画祭観客賞をとったということである。
息つく暇のない会話と展開の横で何でも知っている眼差しのカメラ。
そこでみているのは神の見えざる目のようでもあり、ごまかせない眼差しである。
ドミノ倒しの人間模様で、ひとつがなくなればなし崩し的に世界が立ち回らなくなる様を淡々と描いている。

ゲシェル〜ぎりぎり日記。
輪切りになった石油パイプで寝起きする男やトイレのつまりをなおす仕事の男や白タクの男達。
パイプの向こうには丸く切り取られた海が見える。
海の上をタンカーがいく。
ぎりぎりの生活。
ぎりぎりの男たち。
ぎりぎりの家でもあるその寸断されたパイプは、外も中も筒抜けなカプセルホテルのようでもあった。
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by akikomichi | 2011-09-22 23:48 | 日記 | Comments(0)